加子母人 と 聞き書き部
ちょっと前のことになりますが、先月末に、加子母の聞き書きを『かしも通信別冊 加子母人』として、加子母村内に配布してもらっているかしも通信に折り込んで発表しました。聞き書きのことは、以前の日記、
『ここ』
とか『ここ』に書いていますが、とにかく、進行しています。
加子母人の第1弾として、私の大好きなおじいちゃん、加子母の名歌舞伎役者でもある広志さんの原稿を掲載しました。聞き手はわたし。とにかくお話ししてても、おもしろくっておもしろくって、お人柄なんだろうな〜、どんな話も楽しくなっちゃう。エピソードも豊富です。でも、聞き手としては、いくら10年以上一緒に歌舞伎をやらせてもらってても、3回ぐらいの取材じゃ、ほんとは全然足りてない。おもしろさに目が行っちゃって、実像の深みが表現できてない、、、ような不安がたくさん。。。それでも「聞き書きは生もの。置いておくと腐るよ。」っていう澁澤先生の言葉を勇気に、発表してしまいました。。読後の感想を、いろんな人にもらいました。ひろしさんと同年代のおばあちゃんからは、懐かしくて泣いたって。文章に残してくれてありがとうって言ってくれて嬉しかった。ひろしさんは恥ずかしいって言ってたけど、ニコニコ笑ってくれた。とりあえず、一歩踏み出した感じです。
第2弾は、いっしょに企て中の仲間が聞き手の文章を、今月末に村内に発表します。
そしてそして、先週末には、聞き手養成講習会と題して、加子母で講習会をしました。
講師には、以前からお世話になっている澁澤寿一先生。生徒は、これから加子母で聞き書き活動を進めていく9名。朝から夕方までみっちりで、知恵熱を出した生徒までいました。。
1日目は午前中講義、午後からインタビュー実習。澁澤先生に、聞き書きの意味などを話していただきました。夜は懇親会。私たち主催者はインタビューのテープ起こし。1時間半のインタビューで2万語以上あります!!2日目は、おこしたインタビューを元にグループで編集。結局お昼休みも返上でがんばりました。3つのグループが編集した作品は、同じインタビューなのにこうも違うか!と感心させられるほど個性が出ていました。そして講評。ほんとに、久しぶり??の猛烈なお勉強。頭使いました!!参加者のみんなは、こりゃ大変だ〜〜
って感じです。でもがんばろ〜
って、思ってもらえたんじゃないかな。
できたら、本の形にして、加子母外の方にも読んで欲しい。そういう物を作りたいと思います。
澁澤先生は、いろんなところを回ってみえて、いろんなおじいちゃんおばあちゃんと話し、ほんとうに深いところからお話ししてみえるからか、感激、感涙です。切なかったり胸にこみ上げてきたり。結局、人の『想い』が、社会を生活をつなげている。システムじゃないんだな〜って思いました。その中で2つほど紹介します。(記憶があいまいだけど、、、
ごめんなさい。)
ある山村で、戦後どん底の中でも、うちの村には電気が通っていたよ、と自慢する古老たち。村人の意気を高めるために300年の杉の木を伐ってお金に買え発電機?を買ったんだ、と。「迷わなかったんですか?」と聞くと、一同うつむいて沈黙。。。「もちろん、悩んだ。30代、守り育てて繋げてきた木を発電機ぐらいのことで自分達の代で伐っていいのか?次の代に残さなくていいのか?ってみんなで何度も相談した。でも、伐らずに後悔するなら伐って後悔しようと当時の村長が決断して、今につながってるんだ。その木の跡には、また、木を植えたんだ。これから先の世代の為に。っていう話。
ダムで沈む村で旧石器時代のシンポジウム?をしている時の話。(うるおぼえでごめんなさい)昔の住居遺跡の玄関付近から乳幼児の骨がたくさん出土する。学者さんは「当時は子どもを授かる仕組みをよくわかっていなかったから、女性がいつもまたぐ玄関口に乳幼児を埋めておくと、子どもがやどると思われていたのじゃないか」という話をしていたら、村のおばあちゃんが「違う」と発言。おばあちゃんが発言したことにびっくりした観衆。司会者が「なんでそう思うの?」と聞くとおばあちゃんは語る。「わたしたちも、埋めていたから。」と。「昔この村では、子どもが病気しても山道を1日担いで連れて行かないと医者がいなかったし、冬には豪雪で村から出ることもできなかったから、子どもが3才まで育つことはほどんどなかった。それにもっと前は、口減らしもあった。女の人達は男衆には内緒にしてたけど。そうやって亡くなった子ども達が可哀想で、せめて家族の声が聞こえるところに埋めてあげたら寂しくなかろう、と思って入り口付近に埋めていた。今、自分がこの話をしなければ、誰も知らないからなかったことになってしまうから、話した。」と。
人の想い。人を想う想い。それがずーーーっと繋がって、今まで続いてきてるんだ、と思う。
持続可能な社会とか循環形の社会とか。よくわかんないけど、それはシステムでなんとかできることじゃないくて、心の問題なのかもしれないな〜と、思う。
本が出ます!
ともだちがくれたモロゾフのアドベント・カレンダー。





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